琉歌集|早嘉手久節・昔嘉手久節

早嘉手久節|はやかでくぶし


嘉手久思鍋がことづけの煙草またもことづけのむつれ煙草


思鍋:おめなべ。「ナベ」という名の愛称。南島には「ナベ」という名の女性が多かった。
ことづけの煙草:人に頼んで持たせてくれた煙草
むつれ煙草:いつまでも睦まじくという意味での煙草

嘉手久村の優しいナベさんが、ことづけの煙草を持たせてくれた。この前も貰って嬉しかったが、また持たせてくれたので、いよいよ離れられない仲になるばかりだな。

唄の発祥は、奄美大島 東嘉穂村。


昔嘉手久節|むかしかでくぶし

もいこ花こ花ものも言やむばかり露にうち向かて笑て咲きゆさ

もいこ花:茉莉花(まつりか)・もうりん花 ジャスミン。沖縄では観賞用として栽培されていたが香りが強いのでお茶に入れて飲まれていた。
こ花:小花。

ジャスミンの小さな花が沢山笑みこぼれるように咲いて、人ならばまるで話でもしそうな風畳に露をうけて咲いている。


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