久高島のイザイホウ
随分前にYouTube動画で視聴し、最近になって記録動画として公開されていましたので視聴しました。
久高島は、古来より「神の島」として崇められ、神々が最初に降り立つ聖地とされています。島の信仰の柱は、海の彼方から訪れる神々と、血縁の祖先神「ソレー神」への祈りです。
ソレー神(ソレーしん)は久高島などに伝わるその家系・家族に代々仕える祖先神だそうです。
「ソレー」=「祖霊(それい)」
家系や血縁に基づいてその家を守る祖先の霊的存在。
家の女性(特に長女や長男の妻)が中心となって祀ることが多いとか。30歳を過ぎた女性が儀式を通じてソレー神を受け継ぎ、その霊力の継承によって、女性は家の神事(祭祀)を担う立場になります。
動画からは、儀式中、神の導き手「イディティグルー」に導かれた女性たちは、象徴的な「七つ橋」を何度も渡り、神界への道を開きます。
その後、神歌「ムトゥティルル」を歌いながら、島の祭祀組織の一員として正式に迎え入れられます。
このイザイホウは、島の宗教的・社会的秩序を再確認し、継承していくための重要な儀式であり、沖縄の精神文化を現代に伝える貴重な行事として続いています。
イディティグルー=「イディティ」は「入りて(入って)」。「グルー」は「来る(くる)」。
あわせて「神や霊が降りてくる(神懸かりする)神や霊が人に乗り移る、または霊力を授かる霊的な体験・状態」という意味。
「ムトゥティルル」=「根源の霊が体に入る(憑依する)」。
土地の文化や伝統などを知らない者からすると、疑問に思うことが多く説明をし辛いとか理解が難しいと思われるでしょう。
個人的には、精神的に尖っている状態で沖縄へ訪ねた時や以後、訪れる度に面白い体験(YouTube動画あります)を何度か。目に見えないことや確認しようのないことを経験をしているからかもしれませんが、動画を興味を持って観ました。