琉歌集|まとめ1

琉歌集|目次

1ぢゃんな節
2長じゃんな節
3首里節
4諸鈍節
5遊諸鈍
6暁節

ぢゃんな節

「昔ごとやすが(昔のことだけど)」という歌詞から始まる「ぢゃんな節」はよく聞いているので、この記事では別の歌詞を取り上げてみました。

立てて志立ててある間ど岩や巌石もほやりとゆる

志を立てて何かをしようと思っている間こそ、岩や大きい岩石でも掘りとることができる。

何かをしようと思ったら、志を立てる事。志を立てたなら不撓不屈の精神で突き進むこと。でなければ「こうなりますよ」と言っているような歌詞もあります。

きのふけふとめばいな昔なるゑ覚えならずに寄たる年のらめしや

「いな昔なる」:随分、昔になる。
「ゑ」:疑問や問い
「いな昔なるゑ」:随分、昔になるのか?

色んな出来事が昨日今日の事と思っていると、もう昔の出来事になってしまったのか。覚えずに歳とって恨めしい。気が付いたら「もう」という言葉を付けてしまうほど時間の経過は早いものです。

 

長じゃんな節

首里天ぎやなしももとわれちよわれお真人のまぎり拝ですでら

ももとわれちよわれ=百年千年幾久しくおわしませ
お真人=天下万民
首里天ぎやなし=琉球国王

琉球国王、千歳万歳行く必至く負わせ間瀬。天下万民皆揃って大御代を拝ぎ、お恵みに浴したいものです。王寿万歳を祈った歌。

 

首里節

首里王城内の奥御殿にいる王女、また多くの女性の歌など。尚徳王(しょう とくおう)の頃にできた歌ともいわれる。
尚 徳王:琉球王国の第一尚氏王統の第7代国王。

ませこまてをれば ここてるさあもの おす風とともに忍でいらな 里が番所

ませこまてをれば:ませがきの中に籠っておれば
ここてるさあもの:心寂しく切ない
おす風:そよ風

奥御殿の中に籠ってばかりいると、心寂しく切ないので、そよ風と共に恋しい人のところへ忍んで行こう。
11首の歌には、首里王城には美人の女性が数多くいたと思われる歌詞が多い。表向きは品行方正だが実際は、妾にパトロンは日常で秘密の多い歌詞に実際どうだったのか、タイムマシンに乗って見てみたいものです。

 

諸鈍節

奄美大島の潮殿村発祥の歌が沖縄にきて諸鈍節となる。全6首。男女の相思の情を歌ったもの。キスを示す言葉が過去、日本では口づけ、中国では接吻。歌詞からは沖縄に該当する言葉が無いのか「み口吸はな」という言葉が使われている。
現代語訳にすると「口を吸いたい」となり、歯茎同様にナマナマしい印象が残ります。

諸鈍めやらべの雪のみの歯茎いつか夜のくれてみ口吸いはな

雪のみの歯茎 雪のように白い歯
諸鈍村の娘の歯は雪の様に白い歯で綺麗 早く日が暮れて彼女の口吸いたいキスしたい。

枕ならべたる夢のつれなさや月やいりさがて冬の夜半

いりさがて 西の方に傾いて
恋人と枕を並べて眠っている夢のつれなさよ 目が覚めると月が西の方にあり、冬の独り寝が寂しい。

 

遊諸鈍節

できややうしおしつれて眺めやり遊ばけふや名に立ちゆる十五夜だいもの

「できややうおしつれて」の一節が月見踊りで歌われる「なからた節」と同じ。月見踊りは「なからた節」「瓦屋節」「しやうんがない節」の三曲。

一緒に連れ立って月見をして遊びましょう。今日は名高い八月十五夜ですから。

 

暁節

とりも鳴きわたてやがて夜も明けるでかやうおしつれて宿に行かな

鳥も方々で鳴き始め夜も明けるでしょう。さぁ一緒に家に帰ることにしましょう。
夜遊びした男女が夜が明けようとする頃、名残惜しみながら自分の家へ帰ろうとする内容。田舎の自然豊かなところに住む男女のことを歌ったものではないかと思われる。琉歌集には、夜遅くまで遊ぶため稼業が疎かになるのではと「毛遊禁止」の村があったとの解説。
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1ぢゃんな節
2長じゃんな節
3首里節
4諸鈍節
5遊諸鈍
6暁節

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