琉歌集|まとめ3

琉歌集|目次

1 やくにや節
2 真福地のはいちやう節
3 ひやいひやい節
4 芋の葉節
5 瓦屋節
6 あがさ節
7 伊江節
8 坂本節
9 ちるれん節

 

やくにや節

見る花に袖や引きよとめられて月のぬきやがてど戻て行きゆる

美しい花に袖をひかれるぐらい時間を忘れ、月が出ていたのに気が付き帰ることにした。柳節踊の最後にこの歌が、本散山節で歌われる。

 

真福地のはいちやう節

「真福地の盃は元に帰る」ことを縁起が良いとし、旅に出る者の家で祝って歌ったものが有名。元に返るのが縁起が良いのは「盃と徳利」を飲んで回し最期には初めに回し始めたところへ返るという根拠から。

真福地のはいちやう=真福地の盃

取り上げるのは別の歌集から。

真白芋よさるちはたえん布織らば
あかぬ色染めかなし里前

真白芋=真っ白な芭蕉糸
さるち=さらして
はたえん布=布地の一番上等なもの
あかぬ=褪めない

真白な美しい芭蕉糸をさらして、はたよみの上等の布を織ったらいつまでも褪めない色を染めて愛して下さい。

女性が男性を想う気持ちとこんなの嫌だってなこともこの歌から読み取れる。逆に男性側も想う気持ちの他、「染めようとしても、なかなか色が付かない」言わせて貰いたい心持ちを歌ったものがゴロゴロがあるそうです。

 

 

ひやいひやい節

語呂合わせそれも方言の場合は難しいですよね。空耳で言ってしまいそうになります。

芋の葉や思て竹の葉や抱きやり蘇鉄葉のごとにそろていまうれ

芋=ウム
思う=ウムユン
抱く=ダチュン
蘇鉄=スーティーツィ
そろう=ユリユン

芋の葉は思い、竹の葉は抱いて、蘇鉄葉のように揃っていらっしゃい。芋の葉節でも歌われます。

 

 

芋の葉節

全5首。
○芋の葉に貯まったつゆが宝玉より美しい。
○榕樹(ガジュマル)の葉に溜まっている露を飲むと恋人の縁が絶えない。
○雲と風を感じて人間関係や恋愛を連想。2首。
○恋人が作った麦わらの笠が良い感じ。
ということを歌っている。

雲や風たよて天の果て行きゆり人や肝しちど浮世わたる

雲は風をたよりとして天の果てまで行くが、人は何物に頼るよりも心を大事に世渡りするべき。世渡りするには、一生懸命貯蓄に励んだり、他人より打ち勝つのが良いと色々とあるが、一番大事なのは心の持ちようではないだろうか。

 

 

瓦屋節

瓦屋の丘の上に登って、故郷の空を眺め恋人を偲んだ歌。月夜の美観も。

世界やふれ者ゑあかり屏風立てて
花やおしかくち匂やきやしゆが

ふれ者=気がふれた者
あかり=障子
世間をバカにしてはいけません。障子や屏風を立てて花を隠しても匂いはしますよ。ちゃんとわかってますよ。
今でいうところの夫が愛人を家に連れてきて、浮気しているのを本妻が気が付き「戸を閉めていても、匂いで判るんだよアフォ!」な感じでしょう。琉歌には、作者がハッキリしていても読み人知らず扱いにした歌が多いそうです。ラジオ番組の投稿で「匿名」とか「ペンネーム」の様なものでしょう。

 

 

あがさ節

女性の優美と奥ゆかしさを歌った全6首。4首は布を織る女性。2首は春の美しさ。

わくかせの御縁あたらまし互にかけて思里とのかぬごとに

わくかせの御縁=布を作るための道具「わく」「かせ」どちらも無いとできない=切り離せない関係。

布を織る道具のように密接な関係であること。かせを掛けて離れることのないように

 

 

伊江節

伊江島の東江に関する歌。4首。

蘭の匂心朝夕思とまれいつまでも人のあかねごとに

蘭の匂心=蘭の香のような気心
朝夕思とまれ=朝夕心に強く思って

いつまでも人に飽きられないようにするには、朝夕常に蘭の香りのような人に好かれる気心でいること。

 

 

坂本節

徳之島にある坂本の拝所を賛美した歌や浜辺の情景などが多い。奄美大島も徳之島も元々は琉球に属していた時代にできた歌ともいわれ、他の琉歌もこの節の中に組み込まれていたりする。

坂本のいべやだんぢょ豊まれるよよぎよらが一本こばの三本

坂本のいべ=徳之島にある坂本の拝所
いべ=神、霊地
よよぎよら=マーニ(ヤシ科の常緑低木)

坂本の拝所は評判の高いのは、綺麗なマーニが1本、こばの3本があり神々しいところである。

 

 

ちるれん節

長者の大王 百歳の祝いに若者達が威勢良く踊る時の曲。別名、習節。全7首。今回はお祝いではない、嫁と姑の歌を取り上げてみた。

実れやう実れ茄子姑の屋の茄子実らなしゆて茄子嫁名立ちゆめ

実れやう実れ茄子=実がたくさんなれ
嫁名立ちゆめ=嫁としての面目が立つであろうか立たない

昔の嫁は姑に対して絶対服従であった。一言の反抗も許されなかった。姑の家で育ている茄子の実が沢山なって欲しい。不作だったら嫁としての名がたたず、面目を失うのよ。

平成も30年近く。嫁姑問題は、大昔の古き良き時代の遺産にもならず延々と続いていくのではないかと想像。夫婦は好きで一緒に暮らしているが、その他の関わる人達は、自ら好んで付き合う人達ではないため、常に苦労がつきまとう。

この琉歌は、「秋茄子は嫁に食わすな」とよく似たものか。都合の良い様に解釈すれば、茄子は体を冷やし女性にとって体の冷えは良くないから、出産を望む嫁に食べさせすぎてはいけないって。と姑にツッコミ入れるぐらいの余裕があっても良いかな(爆

 

琉歌集|目次

1 やくにや節
2 真福地のはいちやう節
3 ひやいひやい節
4 芋の葉節
5 瓦屋節
6 あがさ節
7 伊江節
8 坂本節
9 ちるれん節

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