琉歌集|まとめ5

琉歌集|目次

1久仁屋節
2白瀬走川節
3伊集早作田節
4早作田節
5中作田節
6揚作田節
7作田節揚
8長金武節
9金武節

 

久仁屋節

奄美大島に発生した歌もあれば、沖縄の歌人の歌も。恋・月夜・でいごの花を賛美した歌など色々。

つれなさや日日に思増す鏡見るに影の変わり果てて

つれなさや=なさけなや、悲しや

哀れ悲しいことよ 物思いが増えて鏡を見ていると面影が変わり果てていく。苦労が多いと老けてしまうのが早くなると思われる。いつもこの世を楽天的に暮らすようにしないと。

 

 

白瀬走川節

久米島にある白瀬川に浮かぶ桜の花を歌ったもの。全11首。

赤糸貫花や里にうちはけて白糸貫花やよゑれわらべ

赤糸貫花=あかちょぬきばな 赤糸で作った花輪
白糸貫花=しろちょぬきばな 白糸で作った花輪
よゑれ=すてれ(要らない)

赤の花輪は縁起が良いけど、白は縁起悪いから捨てて子供達。

赤=喜び 白=不幸

紅白っていうから、白も縁起の良いものだと。昔は、そういう取り決めみたいなものがあったのですね。

 

 

伊集早作田節

楽天的な軽快な歌曲が多い一曲です。

百見だぬ世界に物思てのしゆがけふ遊であちやや知らぬ命

百見だぬ世界=百歳まで生きられない世の中

百歳まで生きることの出来ない世の中でくよくよ思いを巡らせて暮らすより遊べるだけ遊んだらよいのではないか。傍から見ていると、のんびりしているのにせかせかと生きる人がいるのか?
人生色々、人色々。
この歌詞のように、達観している人が気苦労ばっかりしている人に対して歌っているという事で取り上げてみました。

明日のことを思い煩う人には、良い歌詞だと思えます。

 

 

早作田節

イトルと歌の中身がマッチングしない惜春の歌詞が多い曲でもあります。

三味線の女絃わらべとじ心どつくめてからや切れてのきゆさ

女絃= めづる 三線の一弦のこと
わらべとじ心= 若妻心
どつくめてからや= 酷く引き締める

三線の女絃は、若妻みたいなもので引き締めすぎると切れて、離れてしまう。封建時代の男性上位の時代には、随分嫁の扱いが横暴で、さらに舅姑小姑がいるアウェーでは、いたたまれず出ていく嫁も。非常に同感。そういうことがないようにとの戒めた歌。

 

 

中作田節

過ぎた日を懐かしむ、旧友と会い語り明かす楽しさ人の情けのありがたさ等の歌が多い。

嬉しやほこらしやや 懐にあまて袖までも包む無蔵がなさけ

「ほこらしや」=嬉しさ

書には、その昔沖縄の男性は横暴で、女性は愛情細やかだったとか(^_^;)ビックリ
至れり尽くせりの女性に幸せな男性方といったところ。

 

 

揚作田節

豊年満作・御代万歳の祝賀が多い中で親の敵討ちの歌があります。

朝夕たしなだる薙刀の刃先敵の首筋にたたなおきゆめ

たしなだる=修業した
たたなおきゆめ=打ち落としてみせる
敵討後ではなく、敵討するの前祝いの雰囲気。

 

 

作田節

五穀豊穣、国の始まり、音楽の始まり、長寿等々。祝福系の歌。

琉球新報主催琉球古典芸能コンクール優秀賞の課題曲。ちなみに当サイト管理人課題曲でした 🙄

穂花咲き出ればちりひぢもつかぬ白ちやねやなびきあぶしまくら

ちりひぢ=塵や泥
白ちやね=白実・米

稲の豊作を歌ったもの。

 

 

長金武節

金武節の曲を繰り返すので、長金武節ともいう。琉球古典劇組踊の登場人物の通行歌。

あかぬ別れ路の面影やのかぬ名残有明の付きに打ち向かひ思事やあまた浜のまさご

下記劇中の道行等があります。
「花売の緑」
「伏山敵討」
「巡見宮」
「忠臣身替り」
以上、長金武節で歌われる。

 

 

金武節

金武節 全25首。25首のうち、一番多いのは組曲の道行歌。次に、恋歌、潮汲み等。

こばや金武こばに竹や安富祖竹やねや瀬良垣に張りや恩納

こば=植物・蒲葵(ほき)葉で作られた団扇や笠等、用途色々。

こばは金武で取り、竹は安富祖で取り、瀬良垣では竹を細かく削り、恩納で、こば笹を作り終えた。

 

琉歌集|目次

1久仁屋節
2白瀬走川節
3伊集早作田節
4早作田節
5中作田節
6揚作田節
7作田節揚
8長金武節
9金武節

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